おかわり(かざみどりSS有り)

追加で買ってしまった。。。
小口がローズゴールドになっているアシュフォードのリーフと、NOLTYの能率手帳GOLD、そして羽車さんのコットンペーパー……全部限定のバイブルのリーフです。

はぁぁぁ、何を書こうかな。
特に能率手帳GOLDのやつ。無地の買っちまったことにちょっと後悔してるけど。万年筆とかお迎えしたら使いたいな!

コットンペーパーは肌目からカラー画材とかに向いていそう!
つかね、つかね、このコットンペーパー、伊東屋さんでA5のしか置かれていなくて、なんでバイブル無いのー!ってなっていたやつで。
手帳サロンで出していただけて嬉しい!!!
コピック滲むかなぁ……? 今度試してみたい。まずは体をちゃんと治してからにします。





 閉ざされた窓越しから唸り声のような風の音が聞こえる度に体を強ばらせる。
 “あの出来事”以来、私は小さな物音にも敏感になった。特に消灯後は周りが暗いせいもあり、余計に恐怖を煽られた。
 特に雨の日や今日のような風の強い日は安心して眠れず、竜の刻≪3時≫を越えても寝付けないときは常駐の医師や看護師を呼び出し、眠剤を点滴で越しにいれてもらうことがあった。
 ヴゥゥゥゥゥ……ーー。
 何層も重ねた布団の中に疼くまり、両手で耳を塞ぐ。それでも聞こえる風の音に恐れ、ギュッと目を瞑る。
 ここは暖かく誰にも攻撃されない安全な個室≪空間≫な筈なのにまだどこか心の中では安心しきれていなかった。
 壁に掛けられた木製の時計を見ると牛の刻≪1時≫を回っている。
 きっと今日も眠れないんだろうな……。
 そう思っていた矢先、出入り口でローラーの音が聞こえ、布団から少し顔を覗かせれば誰かがベッドの側へ近づいてくる。
「ん? 起きていたのか?」
 もう少し布団から顔を出してコクンと頷く。
 僅かなに差し込む月の光が凪の表情を映し出す。仕事上がりの彼は不安気な表情を浮かべた。朝日からは少し焼け焦げた匂いがする。
 ーー火とか使っていたのかな……?
「泣いていたのか……」
 彼の指がそっと凪の目尻に沿わせて優しく拭う。
 いつの間に泣いていたのだろう。いつの間に弱虫になってしまったのであろう。
 今はゆっくり休むんだぞと言いながら何でも壊してしまいそうなほど男らしく大きな手が凪の額と頭部をそっと撫でる。
 温かくて心地がいい。それは父親を思い出してしまいそうなほど優しいものだった。不安な気持ちが消え去りながらも与えられる優しさに胸が一杯になる。視界がどんどん歪んでいった。
 そっと瞼を閉じる。今はこの心地よさに十分甘えよう。ちゃんと元気になって、父親に会おう。そう心に決めた。

「お兄がいると早く寝付けるよねぇ……」
 入り口の扉付近の壁側に背中を預け、凪の主治医は腕を組みながらその様子を見ていた。
 すぅ、すぅと静かな寝息をたてながら緊張感を感じさせない表情を浮かべつつ眠る。
「俺と一緒なら安眠できるってなんだか依存されてるみたいで嬉しいな」
「何言ってんの……。それよりお兄、なーんか焦げ臭いんやけど……」
「あぁ……今日、巡回中に通りかかった集合住宅で火災が発生してな。火の手が結構上の方まで来ていたのと、家にまだ一人残されてんのに誰も助けに行けねーってことで消防課が来る前に一人で乗り込んで≪救助して≫きた感じだぞ」
「はぁ!?」
 職務中にいつかこのバカ兄だけが重傷になりかねない気がして、大好きな兄だからこそ無茶してほしくない妹は盛大な溜め息をついた。

Dear01 と Dear02 の間のお話。
特に何も無い回。
凪にお手付きしないだけまだ良い子の朝日くんです。