塗り塗り(かざみどりSS含む)
ひぃぃぃ、全然塗り終わらないぞ!
地味に原稿と戦っています。塗りの面積が広いとつらい!
コミティア受からなくても合同系の原稿が待っているので結構ヒヤヒヤしています。頑張る……!
あ、、、前回のSS、いろいろな方に見ていただいたようで、本当にありがとうございました!
かざみどりの本編がマジ鬱全開なので、実は朝凪の恋愛は砂糖がゲロゲロ吐くほど甘々です。ここで緩和できたらいいな!
あと、ちらっと出した神樂 努(かぐら つとむ)くんは、里見という風物語の中で出てくる組織の一員で、朝日の部下&秘書を勤めています。
彼は穂と朝日の学院時代の同級生。また彼の紹介もできたらいいな。。。
◆
秋風が心地よく、色づく木々が眼を楽しませる日々。
下期の授業にも慣れてきた。来週の中間試験を終えれば風祭<かざまつり>開催の為、十日間のお休みを控えていた。
トトトッ、トトトッ。あまり聞きなれない短い機械音。
あちゃあ……サイレントに設定するのを忘れていた。やらかしたという表情を浮かべながら小さなポシェットの中をまさぐる。
手の平の中に収まる程の折り畳み式小型端末を取り出した。それを見た恵里は里見隊員の端末<兄貴のと同じ端末>を持っていることを確認し、どれだけ過保護なんだよと胸の内でツッコミを入れる。
「もしもし……」
『お、凪。授業お疲れさん』
「朝日さんもお疲れさま。どうしたの急に?」
受話器越しに聞こえる穏やかな声調。その声は神樂努<兄貴>に話しかけるようなものでは無い。
凪<友人>は若干猫なで声だし! “朝日さん”って! あんたわかってる? 相手は第一王子殿下よ!?
『悪ぃな……祭りが終わるまで帰れねぇと思う』
「やっぱり……。お仕事忙しそうだね。紙の音いっぱい聞こえる……」
『そんな悲しい声で言わないでくれ……。俺だって早く帰って凪をぎゅーってしたいし抱きたいんだぞ……』
あぁ、重症重症! どっちも重症だけど、殿下の方が重症!
『でも……十月二十四日だけは休み取れそうだぞ。その日は……空けてもらえると嬉しいな……』
「十月二十四日……わかった。予定しておくね」
頑張って……っと伝えると寂しそうに頑張ってくると名残惜しそうに言いながら通話を切った。凪は直ぐにシステム手帳に予定を書き込む。
「十月二十四日……良かった、まだ予定入っていない」
「……まぁ、空いてなかったら逆に泣きそうだしね」
「そうなの?」
キョトンとする凪を見て恵里は目をぱちくりとさせる。まさかこの子……。
「なんの日かわかってる?」
「え……えっと……王様の誕生日?」
「そうだけど! アンタ、もうちょっと彼のこと知りなさいよ! 十月二十四日は鷹司殿下のお誕生日でもあるのよ?」
三秒ほどの間。あまりの驚きに間抜けな声をあげてしまう凪。
自分の誕生日ですらどうでもいいと思う程だもんね! 記念日を忘れていないだけまだマシではあるが暦を気にしなさいと厳しく叱る神樂恵里であった。
◆
朝日、あと10日で誕生日じゃん!ってなったので、かざみどりでチョロッと書きました。
リア充爆発しろ。
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